ギヤ比の話              

     
          2007.2.7  更新


スポーツバイクには多段式のギヤが付いています。その目的はライディングテクニックでも書きましたが、坂でも平地でもできるだけ同じ回転数でペダリングするためです。では、ギヤをチェンジすることでその数値的効果はどれくらいあるものでしょうか?第1表は一般的なMTBのギヤ比を数値化したものです。前3段・後9段という設定にしてあります。

ギヤ・テーブル(第1表)

11 13 15 17 20 23 26 30 34
42 3.82 3.23 2.8 2.47 2.1 1.83 1.62 1.4 1.24
32 2.91 2.46 2.13 1.88 1.6 1.39 1.23 1.07 0.94
22 2 1.69 1.47 1.29 1.1 0.96 0.85 0.73 0.65

数式=前ギヤ÷後ギヤ

表の中味を検討してみましょう。
前ギヤ42後ろ11というトップトップのギヤにした場合、該当するギヤ比は3.82になります。これはクランクを1回転したときに後ろギヤが何回転するかという数値です。それはそのまま車輪の回転数につながります。反対に前を22後ろを34のローローのギヤにした場合はクランク1回転につき車輪は0.65回転しか回らないのです。
回転数だけではわかりにくいので、実際に1回転につきどれだけ進むかを計算したのが第2表です。タイヤサイズは一般的な26X2.0、タイヤ周長はタイヤが1回転するときに進む距離のことで、サイクルコンピューターをセッティングする際に入力する数値です。


ギヤ・テーブル(第2表) タイヤサイズ26X2.0 タイヤ周長2.055m

11 13 15 17 20 23 26 30 34
42 7.85 6.64 5.75 5.08 4.32 3.75 3.32 2.88 2.54
32 5.98 5.06 4.38 3.87 3.29 2.86 2.53 2.19 1.93
22 4.11 3.48 3.01 2.66 2.26 1.97 1.74 1.51 1.33

数式(m)=前ギヤ÷後ギヤ×タイヤ周長

表によるとトップトップではクランクを1回転すると7.85m進みます。逆にローローにするとクランク1回転につき1.33mしか進みません。つまりトップトップの場合とローローの場合ではクランクを1回転させるのにこれだけ発生する運動量に差が出るのです。これがギヤが重いとか軽いとか感ずる正体です(^^;)

では、このギヤ比がどれだけ走るスピードに影響するのでしょうか?それを計算したのが第3表です。第2表にクランクの回転数(注)をかけて出せるスピードを時速に換算してみました。
(注)急坂になるほど回転数が落ちる設定にしました


ギヤ・テーブル(第3表) タイヤサイズ26X2.0 タイヤ周長0.002055km

11 13 15 17 20 23 26 30 34
42 32.95 27.88 24.17 21.32 18.13 15.76 11.95 10.36 9.14
32 25.11 21.25 18.41 16.25 13.81 10.29 9.11 7.89 6.96
22 17.26 14.61 10.85 9.57 8.14 5.9 5.22 4.52 3.99

数式(km/h)=前ギヤ÷後ギヤ×タイヤ周長×(70・6050)回転×60分

トップトップなら30km以上出せるけれど、ローローでは4km程度しか出せないのがわかりますね。しかしこの数値はそれぞれのギヤの組み合わせのときに設定した回転数を回したときに出せる数字です。皆さんのペダリングパワーや回せる回転数はそれぞれ異なりますので、実際に山坂などで脚ごたえを試して実感してほしいと思います。

また、これらの表は皆さんが新しく自転車を買われる場合や、お手持ちの自転車のギヤ比を替えたい場合などに参考にしてもらうと、市販のMTBやロードレーサーのギヤ・テーブルが適切かどうかの判断基準になります。一般的に日本の道を走るには現代のロードレーサーのトップ側はオーバースペックですし、ローローは貧弱すぎると私は思っています。



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